研究内容

私の所属するディジタル信号処理研究室では、大きくフィルタ班と音班の2つにに別れています。
私はフィルタ班としてディジタルフィルタの研究を主に行っています。

Ⅰ:ディジタルフィルタ
 ディジタルフィルタは離散時間信号処理回路です。フィルタというように余分なものを取り除く事ができ、主にディジタル信号に含まれたノイズ成分の除去などに利用されています。今では通信,制御,計測など様々な分野に用いられ、私たちの生活になくてはならない物の一つと言っても過言ではないでしょう。

ディジタルフィルタ

Ⅱ:FIRフィルタ設計
 ディジタルフィルタにはFIRフィルタとIIRフィルタの2種類があります。FIRフィルタは下の図ような回路構成になっており、私はFIRフィルタの設計を行います。

FIRフィルタ構成図

  FIRフィルタは利点として絶対安定、完全直線位相特性が実現可能などがあげられます。しかしIIRフィルタと比べ、急峻なフィルタ特性には高次数のフィルタを要し回路規模が増大する傾向にあります。そこで、 FIRフィルタの回路規模削減に有効な手法である”CSD表現”などを用いた設計を行っていきます。